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2009年11月04日

願い星 叶い星 (流星雨の思い出)

つい先日、オリオン座流星群が来ていたとかで、TVで少し報じていた。
どちらかと云えば古手のSFマニアで、天文現象には目が無い方なのだが、ここ10年ばかり、流星は見ないようにしている。
 
実は、もう充分なのだ。
願い事が叶う現場を、ある意味実地に体験してしまったのである。


’98年の初冬の事だったと思うのだが、記録にあたってみると11月17日、最盛期にちょうど日本が夜であるタイミングで、しし座流星群がやって来た。
この時、小生はまだ小学生だった2人の息子とカミさんを連れて、これを見物にわざわざ奥多摩湖畔まで車で出掛けたのである。
場所は、湖の北側にある大駐車場だ。
毛布を持参したのを憶えている。
それに母子3人がくるまって、星の降るのを眺めていたのだ。小生は車と湖岸の芝地の間をうろうろとお茶などを運んでいた。良く晴れた夜で、今でもはっきり憶えている。流星は、全盛時の10時頃には2~30秒に1個、流れていた。
それは見事なものだったのだ。
で、その大駐車場に着いて、坐り心地の良さそうな場所を探して湖岸へ歩いていた時、すでに降るがごとき星空を見上げつつ、10才だったモエ長男が、流星を見付けて口走ったのである。
「お母さんが女の赤ちゃんを生みますように!」
駐車場内はほぼ満車で、周囲ではアベックやら仲間内で連れ立って来たのやらで、大勢の若者達が空を見上げていたのだが、この長男の願掛けを聞いていたらしい数人が、失笑するのが聞こえた。
あまり礼儀正しいとは云えぬであろうが、そりゃ笑うよな。父親の小生からして可笑しかったくらいなのだから。

実際、ちょっとした笑い話として、この事は我々一家の記憶に軽く残っただけだった。
12月の初め、カミさんの妊娠が発覚するまでは。
翌「1999年7の月」、カミさんの腹を切って生まれたのが、今10才の末っ娘なのである。

今でも、その事に責任を感じているのか、2人の兄の中では、妹に厳しいのはモエの方である。
味馬鹿次男の方が良く相手をしているのは確かだが、娘がまるでカミナリ親父のごとく敬っているのは、11才年上の長男の方なのだ。
どちらが父親なのか、判らなくなる時さえ、ある。

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Posted by 壇那院 at 03:19│Comments(3)思い出
この記事へのコメント
うわー、素晴らしい!
純粋だからこそお星さまは願い事を叶えてくれたんですね。きっと。
わたしの「お金持ちになりますように」という願い事がさっぱりかなわない理由がわかったわ。
Posted by みほ@小山だより at 2009年11月04日 15:26
なるほど、願いがかなったというか、かなえたというか。
男二人だと妹が欲しくなるものなんですかねぇ。
わたしは二人妹がいますが、逆にお姉さんに憧れがあります。
でも、お兄ちゃんは要りません(笑)

星がかなえたわけではないかもしれませんが、家庭内で
そういうお話になっているのは、ステキなことじゃないですか。
Posted by manbow at 2009年11月05日 08:28
コメントありがとさんです

みほさん
まぁ純粋だったのは確かだよね。
おかげで今、なンだか良く判らない兄妹関係だよ。
次男は歳の離れた兄貴してるけど、長男はねぇ…。

まんぼうさん
ま、そうですわな。小生も姉が結婚して義理でも兄貴が出来た時は、ちょっと戸惑いました。
どう付き合っていいのか、長男ですから経験が無いンですよね。
末っ娘が事故にでも遭ったら、倅達は加害者に何するか判りませんね。
そのためにも、事故が無いように祈ってる次第です。
Posted by 壇那院 at 2009年11月09日 10:49
 
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願い星 叶い星 (流星雨の思い出)
    コメント(3)