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2014年06月29日

またも自治会長

昨年の12月の、団地内一斉清掃の時の事だったのだが、今年度(2013年度)の自治会役員の1人、KSさんに、、いきなり声をかけられた。
来年度(2014年度)の自治会役員を頼めないかというのである。

これには応対した小生も、少々戸惑った。
以前からカミさんと、次に自治会役員をやる時にはどうするか、話し合ってはあったのだが、もう2年は先の事だと考えていたからである。
だがまァ、事情を聞くと何となく判った。
本来、当番制(輪番制)になっている自治会役員の当番ルールは、小生一家が入っている号棟では、各階の1号室から順に当番が振られるようになっているのだが、それより優先なのが入居以来まだ役員をやっていない住民で、入居2~3年目に当番が回って来る事になっている。家庭の事情は勘案されるが、せいぜいずらせるのは2年で、それ以上は逃げられない事になっている。
で、入居4年目でまだ役員経験が無いSさん宅が、同じく4年目のKSさん宅から引き継ぐ順番のはずなのだが、このSさん(見たところ1人親世帯だ)、子供の保育園入園申請をしたばかりで、仕事と子育ての両立に慣れるまで、という理由で、頑強に辞退して取り付く島が無いとのこと。
その次は例のMさん宅か小生宅だが、Mさん宅はご亭主が今年63才になり、雇われ職人で会社に所属しているために、近年仕事が激減しているらしい事、3人の子供達の内2人が独立したが、長男君が出戻って来て居候している事、我が家と同じく、末っ子がまだ未成年で家にいる事等のため、最近奥さん(Mさんとこは年の差夫婦で、奥さんはまだ40代なのだ)が本格的に働きに出始めていた事を知っていた。実際、奥さんの方は全くつかまらないと、KSさんは言う。
ここのところ、団地の掃除にもあまり出て来ていなかったのは、小生も知っていた。
KSさんもMさんがつかまらないので、第三候補の小生宅に声を掛けたのだと言う。
KSさんは入居5年目位の、比較的新しい住民で、廊下で会えば挨拶する程度の、あまり交流が無く、どの様な人物なのかも判らない。
第一印象で相手を評価するのはあくまで初対面の時だけで、ちゃんとした評価は充分な観察と交流の後というのを主義としている小生にしてみれば、ほぼ謎の女性である。が、だからこそあまり警戒せずに、言っていることは言葉通りに受け取ることにしている。
そんな訳で、掃除が終わって帰宅した小生は、カミさんにKSさんの言葉をそのまま伝えたのだった。
この時点では、半ば予想してはいたが、まだ小生はEL社をいつ退職するとは決まっていなかったので、役員をやるとなると名実ともにカミさんが担う事になるからだった。
まぁカミさんもSさんの奥さんの姿をほとんど見かけないのは小生と同じだし、1人親世帯らしい(後で自治会の入居記録を見たら、3年前の入居時にはご亭主がいたらしいのだが)ことも話してくれた。Mさんの奥さんが昼間いない事も、ご亭主の姿を最近外で見なくなった事も知っていたから、役員の当番が少し入れ替わる位の事として納得した。
再来年度の役員選出の時、入れ替え当番のSさんにまた逃げられないように、気合いを入れなければならないだろうという予想以外に、前2回の時より苦労しそうだと考えるべき要素は見当たらず、前述した通り次の役員が回って来た時の心づもりも、出来ていたからである。
そんな訳で、この団地の住民としては珍しいのかも知れないが、結構早い段階で、翌年4月からの役員が1人、決まったのであった。
このblogでも前述しているが、小生宅は前回役員をやった時は、副会長を引き受けていた。名義も主体も小生だったのは、会長のIさんに結構悩まされた経験も含めて、過去に述べている。
実はそのまた前、17年前にも、自治会役員をやっており、その時はカミさんが主体で会長を引き受けたのだ。
自治会や町内会ではほとんど聞かないハナシだと思うのだがこの時は会長であるカミさんが罷免される程の内ゲバ騒ぎが起こり、団地が分裂寸前になったのだ。
そんな訳で、最高責任者である会長という役には、最悪の思い出しかないのだが、それでも、やり手がいなくてお声が掛かったら、条件次第で引き請けてもOKと、カミさんは肚(はら)を決めていたのだった。
その条件とは、書記を兼任するという事である。
前回も前々回もそうだったのだが、カミさんがやりたがっていたのは団地全住民に共通認識が生まれるところまでの情報共有を実行する事で、そのための充実した広報体制を確立する事だった。
前2回は、いずれもうまくは行かなかった。
単年度ではうまく行くのだが、気長に認識を植え付けるべき事案に関しては、次年度で継続出来ず、元の木阿弥になってきたのである。次年度役員会に対して、問題意識を共有する形で引き継ぎ出来なかったからだ。
唯一根付いたのが、ほぼ月刊だが実質不定期発行で自治会広報紙を発行・回覧する事で、これは1回目に役員をやった時にカミさんが始めて、歴代役員会が踏襲してきている。
カミさんとしては、今回はこれを一歩前進させようという事を、当面の目標にし、この中で破綻寸前の自治会の現状を、団地全体の共通認識にして危機感を持たせようという事である。
前回副会長だったのは小生の方が主体で引き請けたせいなのだが、その副会長という立場のせいで会長の暴走防止役になってしまい、積極的な自治会施策を立案・実行しようと考えても、無理だった。副会長というのは2~3人任命されるが、決まった担当区分がある訳ではなく、会長の代行として動く事や、手が足りなくなった各担当役員さんの手伝いなど、つまり雑用係的遊軍なのである。
その経験からも今回、カミさん主体になるせいもあり、書記兼会長という役に就くことにしたのだった。

さて、では亭主の小生はどうなのかと云うと、前々回同様、女房の補佐役である。
とは云え、ちょっと今回はカミさんのいない時の代行をする必要は無さそうだし、知恵袋的な事だけでは少々物足りなくなりそうだと考え、2種類の担当役員の面倒を看ることになった。
今年度から新設された防災担当役員さん達の指導・長期計画立案・引継資料作成、それから、以前からある防犯という役職の業務内容整理と設備整備を、カミさんから引き受けたのである。
元々、20年程前に1年間の講習を受けて、国分寺市の「市民防災推進委員」というのになってはいたのだ。全市で千数百人いる中でのユーレイ委員の1人でしかないのだが、まぁ、消防ボランティアでもあるので、少々防災関連の知識もある。実家が土建屋だった事もあるが、元々仕事が設備系機械の設計技師でもあるので、フェイルセイフ的思考で防犯というコミュニティ活動を看ることは出来るから、まぁ、完全な素人ではないのだが、ちょうど防犯担当役員さんの1人が、本職の電気工事の職人さんだったという幸運も手伝って、3年程前から提案していた、防犯灯のリニューアルに手をつける事にしたからだ。
実はここ3年間(東北震災以来)の電気料金値上げが、自治会の支出を直撃しており、完全な赤字状態なのである。省エネ指向の設備更新に、店子の立場ながら着手しないと、財政的に危ないのだ。

で、もう任期は始まっているのだから当然だが、けっこうカミさんはせわしない精神生活を送っている。
この先1年間、カミさんが無意識にオーバーワークにならないよう、注意していなければならないだろう。なにしろ彼女、意外に入れ込むタイプなのだ。

さて、カミさんも小生も、ちょっと忙しい1年になりそうだ。

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Posted by 壇那院 at 22:20│Comments(0)団地のこと
 
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