さぽろぐ

日記・一般  |その他の都道府県・海外

ログインヘルプ


2009年08月30日

電気メスには睡魔が宿る

アップが大幅に前後してしまったが、昨年9月の腹痛騒ぎの結末は、こうなった。

10月20日、例の大腸ポリープの切除に行った。額面上は「検査」だが、すでにポリープがあることは判っているので、実質「内視鏡手術」である。
 
またも前日から「低残渣食」というのを1日喰って家で大人しくしていなければならない。
おかげで19日に末っ娘と行く予定になっていた日帰り芋掘りツアーは、カミさんと交替になってしまった。
無念である。美味い昼飯が喰えたのだそうだ。

それでも、重すぎる芋を輸送するため、空きっ腹かかえて新宿までドミンゴを飛ばして夕方、2人を迎えに行ったのである。

その日の便通は快調だった。

翌日、朝から病院に行った。早目に終われば、食事を一緒にするつもりで、カミさんに一緒に行ってもらったのだが、行ってみたら、2リットルもの下剤を1時間以上かけて飲まなければならないと言われたのである。
カミさんは13時には、パートの仕事で立川駅に向かわなければならないのだ。
一緒に昼飯は無理になってしまった。

カミさんが途中でバイトに行ってしまっても、とにかく下剤を飲み続けなければならない。
1時間くらいで、もよおしてきた。
後は飲んでは出し、飲んでは出し……。
トイレは5回目あたりから、看護師さんに出たモノのチェックを受けるようになる。完全に透明になるまで出し続けなければならないのだ。
さらに2回はチェックしてもらったと記憶しているが、正直、OKが出た時はほっとした。

で、前回の検査の時にも乗った、可動処置台(レントゲン装置付)に乗ったのだった。
そこからがまた難儀なことで、現れた数人の医師及び看護師・検査技師氏に囲まれて、尻だけ丸出しの患者着で仰臥の姿勢。
頭だったヒトが 「じゃ、始めますよ」 と言うと、直径20ミリ程度の黒いチューブを取り出した。
長さは1メートル以上はある。
これを操作する30代と見える人物は、技師ではあるまいが、まるで人体をいじるのが専門の技術者、といった風情の男性で、親近感も湧くがどこか違和感も感じてしまうのだ。

先ずガス注入。
またしてもあの膨張感が腹を襲う。痛みの前にこの膨張感で身動き出来ない。河岸のマグロのごとく、ただ転がっているだけである。
たぶん逆止弁付きベンチュリが肛門に挿入され、それに続いて腹の中に硬い感触。
それがぐいぐい押し上げて来たかと思えば、もう腹の中を左から右に横切り始めるのだが、とにかく押されている感覚があるだけだ。ところどころ、押されすぎたらしい腸の内壁に、痛みを感じるだけである。人間の内臓には痛覚はあっても触覚は無いというのが判る事実だった。

で、とうとう盲腸まで先端が届いたらしい。戻り始める感触……。
最初の説明では、行きでポリープの場所と数を確認し、復路で大腸スコープ先端から出て来る電気メスを使って、ポリープの切除をするとのことだった。
ではいよいよだ……。

ところが、ここで小生は眠り込んでしまったのである。
ケツにフレキ・チューブ突っ込んでて、寝るとはどーいうことだ! と、いう声が聞こえて来るようだ。
が、本当の事である。
肛門のベンチュリ(らっぱ管)を抜く時の感触で目が覚めた。

医師の説明では、前回の検査で所在が判った2個だけが確認できたポリープで、これは切除したとのこと。
それだけ。
あっさりしたものだった。

後のガス抜きなども、前回より楽に、かつ短時間で済んだ。

―――――――――――


あれから、そろそろ1年になる。
当時は 「これからは1年か2年に1度、やった方がいいんだろうなぁ…」 と考えていたものなのだが、とりあえず、そういう自分のメンテナンスに金を振り向ける気になれない。
そういえばここ半年、整体にも行ってねぇや。


あなたにおススメの記事

同じカテゴリー(思い出)の記事画像
羽村堰に昼寝に
立川防災航空祭
夏の思い出:またも箱根
近くて遠い埼玉
いつもとちょっと違った新年2
親子なればこそ
同じカテゴリー(思い出)の記事
 羽村堰に昼寝に (2010-12-26 22:59)
 立川防災航空祭 (2010-12-19 23:54)
 夏の思い出:またも箱根 (2010-12-12 01:29)
 近くて遠い埼玉 (2010-11-27 00:30)
 ハイテク三重製品、三重で歴史的遺物となる (2010-06-21 23:09)
 異名:雪男 (2010-02-02 09:37)
Posted by 壇那院 at 17:10│Comments(4)思い出
この記事へのコメント
1m以上ですか...
ひょえー.

まぁでも大したこと無いようでなにより.
Posted by Ritchie at 2009年09月01日 05:33
Ritchieさん
あれを見た時にはさすがにドキリとしました。
「あんなのをケツから入れるのか…!?」
大丈夫なはずだと自分に言い聞かせるのに苦労しました。

あれから1年経ちましたが、つまり、まともに設計者として最後に働いてから1年経ったってことでもあるんです。
Posted by 壇那院 at 2009年09月03日 23:29
眠ったって・・・わはは(^^;
少し麻酔ってかけるの?

あ 怖すぎて気絶したってことじゃ!?((w
Posted by piko_ri at 2009年09月04日 08:08
ぴこどん
麻酔はかけないよ……と思ったんだがな。
気絶してたわけでもないよ。

ああいった処置室の類って、なぜだかいい気分になるように空調されてるンだよね。
Posted by 壇那院 at 2009年09月06日 15:58
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
電気メスには睡魔が宿る
    コメント(4)