2006年12月21日
ゴクローサン
青島幸男氏が亡くなった。
東京都民であり、かつ都営住宅に住む身としては、「前の大家さん」であり「前の知事さん」であるはずなのだが、カラオケで「スーダラ節」を十八番にしている小生としては、やはりクレイジー・キャッツと切っても切れない結び付きで認識していた御仁である。役者としても、小学校の頃、青島さんが主演の回の『泣いてたまるか』と『意地悪ばあさん』が大好きだった。(今でも、ソラでかなり正確に『泣いてたまるか』の主題歌を覚えている)
色々な流行語を作った人でもあり、植木等さんの「ゴクローサン」も、そのひとつだった。
74才。
政治家としては早死にかも知れないが、作家であり、役者であり、作詞家でもあった。90まで生きるただの政治家よりはるかに密度の高い人生だったはずだ。
最近出した自伝に「軽く生きるのは並大抵のことじゃない」と書いていたそうだ。
病院で亡くなったそうだが、御自身はもっと軽やかに自宅で往生したかったのかも知れない。
ホントに、ゴクローサン。
色々な流行語を作った人でもあり、植木等さんの「ゴクローサン」も、そのひとつだった。
74才。
政治家としては早死にかも知れないが、作家であり、役者であり、作詞家でもあった。90まで生きるただの政治家よりはるかに密度の高い人生だったはずだ。
最近出した自伝に「軽く生きるのは並大抵のことじゃない」と書いていたそうだ。
病院で亡くなったそうだが、御自身はもっと軽やかに自宅で往生したかったのかも知れない。
ホントに、ゴクローサン。
Posted by 壇那院 at 00:19│Comments(10)
│雑感/トピック
この記事へのコメント
かつて東京都民で同じ区内に住んでいた私にとっても、亡くなられたというニュース速報に手を止めて見入ってしまいました。
「青島だぁ~~」とふざけていたオジサンが都知事さんになった時には「あららら・・・」以外のなにものでもありませんでしたし。
中野のブロードウェイ商店街で何回かお見かけしたことがありますが、いつも”オジサン”のまんまでした。
直木賞作家(「人間万事塞翁が丙午」で受賞)になられた後も。
都知事を引かれてしばらくして母に「まだ、ブロードウェイに住んでる?」と尋ねたら
「もう、とっくにリバーサイドの東京湾見下ろす億ションに引っ越しちゃった」と聞き、なんだか肩すかし食ったような気がしました。
「青島だぁ~~」とふざけていたオジサンが都知事さんになった時には「あららら・・・」以外のなにものでもありませんでしたし。
中野のブロードウェイ商店街で何回かお見かけしたことがありますが、いつも”オジサン”のまんまでした。
直木賞作家(「人間万事塞翁が丙午」で受賞)になられた後も。
都知事を引かれてしばらくして母に「まだ、ブロードウェイに住んでる?」と尋ねたら
「もう、とっくにリバーサイドの東京湾見下ろす億ションに引っ越しちゃった」と聞き、なんだか肩すかし食ったような気がしました。
Posted by ari at 2006年12月21日 11:49
ariさん
そうですねぇ。何事によらず、周囲に肩透かしを喰わせて喜んでるようなヒトでしたからねぇ。
最後までハズされまくってた感もあります。
さすが青島、と云っていいンでしょうかねぇ。
そうですねぇ。何事によらず、周囲に肩透かしを喰わせて喜んでるようなヒトでしたからねぇ。
最後までハズされまくってた感もあります。
さすが青島、と云っていいンでしょうかねぇ。
Posted by 壇那院 at 2006年12月21日 23:52
檀那院様
私も昨夜ラジオでニュースを聞いて感慨ひとしおでした。
同じく、子供の頃の「意地悪ばあさん」の青島さんでしたから。
このところ、子供時代や青春時代のエポックだった人たちがたてつづけに逝ってしまいました。同じ日に岸田今日子さんの訃報もラジオで知りましたし。こちらも七十代。青島さんも岸田さんも、意外なほど若い。(私の両親よりも若いんですから)
「軽く生きるのは並大抵のことじゃない」
ですか。
その言葉を感じてみるには、も少し生きてみなきゃならんですね。も少し。
私も昨夜ラジオでニュースを聞いて感慨ひとしおでした。
同じく、子供の頃の「意地悪ばあさん」の青島さんでしたから。
このところ、子供時代や青春時代のエポックだった人たちがたてつづけに逝ってしまいました。同じ日に岸田今日子さんの訃報もラジオで知りましたし。こちらも七十代。青島さんも岸田さんも、意外なほど若い。(私の両親よりも若いんですから)
「軽く生きるのは並大抵のことじゃない」
ですか。
その言葉を感じてみるには、も少し生きてみなきゃならんですね。も少し。
Posted by 冬野由記 at 2006年12月22日 00:19
冬野さん
実際、軽かったと思います。人生を見る目そのものが。
都知事を退いた後はたまにTVで見るくらいでしたが、爆殺されかかった経験があるヒトとは思えない軽さがありましたよね。
確かに、並大抵のことじゃないですよ、ありゃ。
実際、軽かったと思います。人生を見る目そのものが。
都知事を退いた後はたまにTVで見るくらいでしたが、爆殺されかかった経験があるヒトとは思えない軽さがありましたよね。
確かに、並大抵のことじゃないですよ、ありゃ。
Posted by 壇那院 at 2006年12月22日 00:37
なんといってもいじわるばあさんの印象が強かったです.
Posted by Ritchie at 2006年12月22日 03:56
Ritchieさん
やっぱり、今40前後っていうと、オリジナルかリメイクの「意地悪ばあさん」ですよね。
でも、まだ30才になったばかりの頃の青島さんの『泣いてたまるか』(渥美清さん主演の回ばかり注目されてますが、毎週交代だったんです)が、印象に残ってますね。ペーソスというものを子供心に知った番組でした。
やっぱり、今40前後っていうと、オリジナルかリメイクの「意地悪ばあさん」ですよね。
でも、まだ30才になったばかりの頃の青島さんの『泣いてたまるか』(渥美清さん主演の回ばかり注目されてますが、毎週交代だったんです)が、印象に残ってますね。ペーソスというものを子供心に知った番組でした。
Posted by 壇那院 at 2006年12月22日 22:59
同じくして岸田今日子さんの訃報もありましたね。
母が同年代なのでとても残念がってましたです。
なぜかきょろ家ではいじわるばーさん人気が高く、青島さんの晩年に放映されたの家族全員で観た覚えがあります。
個人的にあんなに軽く「装えたら」いいなぁって思いますね。
母が同年代なのでとても残念がってましたです。
なぜかきょろ家ではいじわるばーさん人気が高く、青島さんの晩年に放映されたの家族全員で観た覚えがあります。
個人的にあんなに軽く「装えたら」いいなぁって思いますね。
Posted by きょろ at 2006年12月23日 00:46
きょろさん
青島さんはある意味、人生の軽業師だったのかもね。
あの年代特有の、重さを骨の髄まで判っていたのかも。
青島さんはある意味、人生の軽業師だったのかもね。
あの年代特有の、重さを骨の髄まで判っていたのかも。
Posted by 壇那院 at 2006年12月23日 03:07
>何事によらず、周囲に肩透かしを喰わせて喜んでるような
>ヒトでしたからねぇ
政治家としての彼もまさにピッタリ当てはまりますね。
注目していたのに。大学の先輩で、学部まで同じで……。
肩透かしを喰いましたよ。嗚呼。
>ヒトでしたからねぇ
政治家としての彼もまさにピッタリ当てはまりますね。
注目していたのに。大学の先輩で、学部まで同じで……。
肩透かしを喰いましたよ。嗚呼。
Posted by スー at 2006年12月25日 23:07
スーさん
そうですか。後輩ともなれば期待値も高かったでしょう。まことにご愁傷様です。
それとも、それこそ草葉の陰から「ゴクローサン」なんて呟いてるかも知れませんよ?
そうですか。後輩ともなれば期待値も高かったでしょう。まことにご愁傷様です。
それとも、それこそ草葉の陰から「ゴクローサン」なんて呟いてるかも知れませんよ?
Posted by 壇那院 at 2006年12月25日 23:23