ほうとう

壇那院

2011年01月24日 00:11

関東西部から山梨県、静岡県北部にかけて居住する人には馴染みがあると思うのだが、「ほうとう」というウドンに似た食材がある。
小生宅でも冬の定番料理として、最低1回は食卓に上る、一種の鍋料理の主な具材なのだ。
これを10日に、末っ娘とカミさんが、麺を作るところからやったのである。


 
実は末っ娘の冬休みの宿題の中に 「郷土料理としての鍋」を作って実際に喰って、感想を書かねばならないというのがあったのである。そのために、粉からほうとうを作る事になったのだ。
このために、地粉(うどん用の小麦粉)を買って来た。
我が家には倉庫に、数年前にカミさんが当てた蕎麦打ち台と麺棒があるので、これを倉庫から出して来る。

「ほうとう」 は一種の麺である。外見は平麺の「うどん」に似ているが、うどんと違い、打つ際に塩を加えない。水と小麦粉だけでこねるので、成分としては「すいとん」に近い。「寝かし」もしないので、こねたらすぐ伸ばす。

 
 
麺切りに用いているのは、菜っ切包丁だ。末っ娘が奮闘中である。

 
ボウル一杯切った。

これがメインの具材なのだから、なかば煮込みうどんのような物だ。
甲府などでの「ほうとう鍋」の特徴は味噌仕立ての味付けと、必ず入る南瓜だ。家庭料理だから、それ以外は自由であるので、各家庭で千変万化になる。我が家の場合、カミさんオリジナルとなっている。カミさんの郷里も、小生の実家も、すいとんは喰ってもほうとうは喰わない出自だからだ。
冒頭の画像がそうである。

美味かった。約500グラムの地粉を消費したのだが、4人で総て喰い尽くしたのだった。
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