異名:雪男
昨夜、東京・三多摩でも今冬初の積雪を伴う雪が降った。
お陰で本日の工事関係の警備員需要はほぼゼロであり、こうして小生は家にいるのだ。昨日も警備員のバイトは休みになってしまっていた。
それで思い出したつまらないハナシがある。
28から29才にかけての冬の間、とある工事現場に交通誘導の警備員として行っていたのが、小生だったと思って頂きたい。
22年前の事である。
その工事現場に小生が行くと、必ず雪が降るというジンクスがあったのだ。
実際、夜勤のその現場に行った時には、ちらり程度でも必ず雪が落ちて来たのは確かである。小生自身もはっきり記憶しているのだ。
ジンクス自体は現場監督が言い出したものだったので、工事に来ている職方達にも、仲間の警備員達にも、たちまち知れ渡ってしまったのだった。
「○○さんが来たから今夜は雪だな」
舗装工事だったので、雨や雪は大敵なのだが、予報では晴れなので、その日の工程は延期にはならずに皆集合するのだが、小生の顔を見ると、誰かがこう言ったものなのである。
寒い冬だったのだ。
最終日には明け方大雪になり、転圧されたばかりで100℃を超える高温だった新しい路面から、もうもうと湯気が立ち、雪と相まって車道上だけ完全に視界ゼロになってしまったため、危なくて一般車を進入させられず、解放を30分遅らせたのを憶えている。
本気で験(げん)を担いでいたのだとしたら、その現場にとっては結構迷惑な警備員だったはずだ。
昨夜、雪を見ながらふと思い出した、22年前の思い出である。
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