出発直後に携帯サイトで交通情報をカミさんが検索し、中央道は小仏トンネルの人口渋滞がもう始まっているらしいことを察知した。
では、20号線で行こうとなったのである。
大垂水峠までは順調だったのだが、そこで渋滞につかまった。結果的には、相模湖ICで中央道に乗るまでに4時間かかったが、まぁ、同じ時間高速で渋滞したと思えば、トイレ避難などは一般道の方が手頃で簡単だから、正解だっただろうと思っている。
実際、トイレを借りに途中、コンビニに寄ったのだから。
後は順調。
とは云ってもドミンゴが快適に飛ばせる速度は110km/h程度が限界だから、中央道をほぼ縦断して東海環状・伊勢湾岸に抜けるまでにさらに3時間半かかったのである。
実はある計画が小生とカミさんにはあった。
豊明市内のカミさんの実家に到着する前に、ハイウェイ温泉に入って行こうというもので、諏訪SAか刈谷ハイウェイオアシスが候補だった。
実は実家の風呂は2年前まで井戸水を沸かしていたのだが、味馬鹿次男が入るたびにひどいジンマシンを起こしていたせいでもあった。次男はそれがあったので、豊明では絶対に風呂に入ろうとしないのである。
諏訪は後ろの子供達が爆睡中だったのでパスしたから、自動的に刈谷HOの
「天然温泉かきつばた」まで、トイレ休憩のみで走り切ったのである。
刈谷HOのシンボル、観覧車。近寄って見ると、各ゴンドラにエアコンが付いている。
敷地内に点在する自家発電式の街灯。風力発電の方は面白い型の全方位型風車だった。
遅い昼食を喰ってから、いざ温泉へ。
そこで、到着予定時刻を予告するために実家に電話したカミさんが、渋い顔になった。
出たのが期待に反しておじいちゃんだったのだそうだ。
孫(次男)が絶対に家の風呂に入ろうとしない事実が受容出来ないオコチャマじいさんのこのヒトは、言下に「すぐ来い」と我を張ってくれたのだとのこと。
こうなると始末が悪い。3泊4日の滞在予定の初日から、じいさんとカミさんの親子喧嘩にはしたくないし、カミさんもそれは同様だ。
で、そこから30分のカミさんの実家に直行したのである。
しかも、刈谷で軽くとはいえ飯を食って行った事も黙っておこうと5人で言い交わした上で、であった。
実家に到着してしまえば疲れから腰が落ち着いてしまって、もうその日には出られないのは判っていた。(刈谷HOは一般道からもアクセス出来る)
孫の顔見たさに帰省を促してくれるが、行ってみるとカミさんの実家は、息子達にも居心地は大してよろしくはないのだ。
長女の男子の自分達を変な期待の目で見る祖父が、うっとうしいのである。モエ長男などは、高校を留年している事をこのヒト達にだけは隠しているので、余計に居心地が悪いのだ。
翌日、義妹のところの甥っ子達(小学生)も預かるというので、その甥っ子達を迎えに行っている間、晩飯の買出しを理由に(刈谷HOの物産売店はえらく安いのだ)して、刈谷HOに向かったのである。
入ってみると、やたらと塩辛い湯であった。
カミさん共々マッサージも受け、やっと往路の疲労を取ることが出来た。