映画:父親たちの星条旗

壇那院

2006年11月18日 23:50

本日グランドオープンのショッピングモール「ダイヤモンドシティ・ミュー」内に、ワーナー・マイカル系のシネ・コンプレックスがオープンしたので、買い物も兼ねて、行ってみた。
見たのは「父親たちの星条旗」である。息子2人も一緒だ。
 
我々日本人には、あまり馴染みが無い概念「英雄」が題材の映画であるだけに、合衆国という国が、ある意味、旧ソ連よりえげつなく「英雄」を政治的に利用していた事が判る内容だ。そのプレッシャーや自己矛盾に苦しんだ「英雄」達の姿が、硫黄島での上陸作戦の戦闘シーンのカットバックを織り交ぜながら、彼等の1人の息子の目を通して静かに描かれている。

監督がC・イーストウッドで制作がスピルバーグなのだから、かなりシヴィアにリアルな映画であろうことは予想出来た。しかも、日本側からの視点で同じ戦場を描く「硫黄島からの手紙」と同時制作の作品だ。
現在BS11で再放送している「コンバット!」を見ていても感じたことだが、この映画のナレーションで直截に語られている「俺達(兵士)に英雄は要らない。俺達は国のために戦うが、死ぬのは戦友のためにだ」 という、この一節を語るために、この映画は作られたように思った。

対になって公開される「硫黄島からの手紙」も、やはり観なければなるまい。熱血モエ長男も同意見だった。
 

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